日曜日, 2月 15, 2015

駅ファブへ行ってきた

日曜日, 2月 15, 2015 By


駅ファブを見学するために、会津から峠越えして、米沢へ行ってきた。会津と米沢は隣町で、会津街道でつながっている。しかしながら、鉄道が引かれなかったので、電車でいく場合は、福島経由でいくか、新潟経由(かなり時間がかかる)でいかなければならない。車の場合は、本州でも、屈指の豪雪地帯である大峠を突破していかなければならない。トップの写真は、大峠の近辺にある除雪を断念して埋まってしまった家の写真になる。2mは積もっている。



車で会津から2時間半ぐらいで米沢へは到着する。雪国では、今日ぐらいの大雪でも、平時とあまり変わらぬ速度で移動するので、普段は2時間でいけるところなら、+30分ぐらいで到着できる。



駅ファブは、山形大学 LPICが主体になって、駅の2Fに開設した3Dプリンター・デジタル工房だ。米沢駅は、新幹線も停まる駅で、8万都市 米沢の中心に位置している。米沢には、山形大学工学部等が存在しており、4000人近い大学生が生活をしている。人口の5%が、大学生という文教都市である。工学部が存在している事により、東北でも有数の工業地帯として発展してきた歴史もある(PC Watch記事)。NECのノートパソコンは、NEC米沢が中心になり設計/開発/製造されたのは有名な話だ。今でも、Lenovoの国内向けノートパソコンは、米沢で作られている。


今日は、上杉雪灯篭まつり が開催されるらしく、駅は人だれけ。駅ファブの看板を目当てに、米沢駅の2Fへ。2Fの一番奥に、手作りの駅舎3Dプリンター工房の看板を発見。早速中にはいってみる。


中は、こんな感じ。駅の中なので、駅の放送がなるなか、3D Printerが動いている。


駅ファブにある機材は、Hajime が1台。


3D Printerは、UP! Miniが4台。


そして、3Dペンがたくさん。


今日は、駅ファブで子供や、留学生が3D Printにチャレンジしていた。駅ファブでは、もっとも、3D Printerが稼働しており、その待ち時間で、3Dペンで創作するケースが多いそうだ。レーザーカッターは3D Printerよりも人気がないらしい。3D Printerや3Dペンで、印刷難易度が高いオブジェクトがいろいろ作られていた。





そして、何よりも魅力的なのは、駅ファブにきた人は、誰でもすぐに、3D Printerを使える点である。3D Printerは4台あり、それぞれにPCが接続されているので、待たされる事もない。3D Printerの印刷の待ち時間には、3Dペンで、造形をおこなう事も可能である。そのような環境の中で、3D Printerと3Dペンの連携で造形する人もいるそうだ。下記のラーメンは、まさに、3D Printerと3Dペンの連携で作られている。


山形には、有志が集まって山形の全小中高校に3D Printerを設置する事を目標にしている、やまがたメーカーズネットワークなどの団体もある。駅ファブの運営は、山形大学のLPICで、LPICでは新しいタイプの3D PrinterのR&Dをおこなっている。山形では、様々なプレイヤが存在し、3D Printerを軸にいろいろなアクティビティをおこなっている。日本でもっとも3D Printerが盛んな県といっても過言ではなだろう。


駅ファブは、毎週土曜日運営されている。駅ファブの時間帯が終わると、駅ファブのスペースは、再び駅の施設に戻り、駅とも共存している。


大学が主体となったオープンなイノベーションの試みは、大学が本来持っていた地域のイノベーションの拠点の機能を取り戻すと同時に、イノベーションをおこす原動力になっていくのだろうと強く感じた。


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