金曜日, 10月 31, 2014

気候の変化と出力の変化

金曜日, 10月 31, 2014 By

こんにちは、島影です。

前回から続けての破損に関する内容です。

いつも通り3Dプリンタにて出力した物をガラス板から取り外そうとしたのですが、なにやら様子がおかしいです。
出力部分の下をよく見てみると、なんとガラス板にヒビが!!!
(発見時は写真を撮っている場合ではなかったため、これは再現画像です。)


さすがにこの状態では使用を続けることができないので、ガラス板を追加で購入することにしました。
まさかこれが割れるとは思ってもみませんでした・・・。
一点良かったのは、裏側に絶縁耐熱テープを貼っていたことでした。
この黄色に見える部分が全てテープになります。
これのおかげでガラス板がバラバラにならずに済みました。


ここで原因の調査です。
このような割れ方をしているため、3Dプリンタのヘッド(フィラメントがでてくる場所)でガラス板を押したために割れたのではないかと思いました。
ですが、スタッフ内で話した結果、原因は出力物の反りではないかということで落ち着きました。

今回出力したABSはPLAに比べて反りやすい素材です。
加えて、最近は朝晩の冷え込みが激しいため、温度変化で一部が反るということが起こります。
今回出力したものは大きいもの、かつボンドで固定していたため、出力物が反る力にガラスが耐えられなかったのだと思います。


ということで、こちらの出番です。
こちらはFab蔵の温暖化問題を解決してくれたエアコンです。
今回は暖房モードで3Dプリンタ付近を温めてもらいます。

エアコンを使用した状態で出力すると、問題なく出力されるようになりました。
蔵も暖かくなって一石二鳥です。

室温で出力する状態が変わってくるとは聞いていたのですが、ここまで影響してくるとは思いませんでした。
今後はますます冷えてきますので、そちらの方も気を付けて行きたいと思います。



ガラス板が一時的に1枚減ってしまったので、以前使用していたMDF板(合成木材板)を代わりに使用することにしたのですが、この後、1つ前の記事で紹介したヘッド破損が発生することになります・・・。
パーツが1つ変わると他の部分に影響する可能性もあるので、その辺も注意が必要ですね。

水曜日, 10月 29, 2014

漆塗りワークショップ準備中

水曜日, 10月 29, 2014 By

こんにちは、やつなみです。

 今週末、布分の佐藤社長に企画•運営の協力をいただき、
漆塗りのワークショップを開催することになりました。
フリーカップという取っ手の無い湯呑みより少し小さめの
カップに漆を塗ります。


今回はトライアルと言う事で、被れても良いよ!と言って
いただいたこれまでのワークショップの参加者さんと蔵の
スタッフの計5人が生徒になり実施される予定です。

何でも作るポリシーのFab蔵では、講座開催の為に漆風呂を
自作する事になりました。
試作品の仮止めの段階では、オカモチの様な形状です。


中はホットビツケ付きツク棒を蟻桟で止めて固定する
作りになっています。


講座では、1回目の11月1日に下塗りをして、乾燥風呂で
約1ヶ月ほど乾かして、2回目の上塗りを行う予定です。
その間、作品を上下に回転させながら乾かして行きます。
実況は次回。


火曜日, 10月 28, 2014

今週の小ネタ vol.6

火曜日, 10月 28, 2014 By

こんにちは
小ネタの島影です。

今週は3Dプリンタ出力物の補修についてお伝えします。

3Dプリンタで出力すると、接続部分が取れてしまった、割れてしまった、表面が一部へこんでいる等、色んな困った事があると思います。
もう1度出力すればうまくいくかもしれないけれど、出力に時間がかかってしまう・・・。
と、そんな時はこれを使いましょう。

はんだごてです。

本来は電子工作をするときにはんだを溶かす場合に使用するものですが、ABS等の素材を溶かす事ができる温度にできるので、こちらを使用します。

今回は以前作成したArduinoケースに対して、少し付け加えてようと思います。

こちらが付け加える素材です。
Fab蔵には、過去に出力失敗したものがたくさんあるので、そちらをカットして使用します。
無い場合はフィラメントでもOKです。

ケースに素材を乗せた状態です。
これをはんだごてでくっつけたいと思います。

接続部分にはんだごてを当て、溶かして下の部分に付けます。

無事くっつきました。

上の状態では少し荒いので、奇麗に整えます。

最初からこの形で出力したかのように奇麗になりました!

もう1点。
少し荒技な感じもするのですが、変形させることもできます。
今回はこの円形のものに穴を開けてみます。

中央にはんだごてを当てます。

少しだけ強めに押します。
穴が空いてきました。

穴が空いた後は、余分な部分をニッパーでカット、サンダー(固いヤスリ)や紙ヤスリ等で仕上げて・・・。

この通り!
奇麗に穴が空きました。


是非試して欲しいのですが、その前に3点ほど注意点があります。

 1.換気をして空気がこもらないようにする。
 2.はんだごては高価な物を使用しない。
 3.使用後はすぐ奇麗に拭き取る。

後から修正することを前提に作成はしない方が良いと思いますが、もし困った場合はお試し下さい!

金曜日, 10月 24, 2014

MA10東北予選開催しました

金曜日, 10月 24, 2014 By

こんにちは、やつなみです。

昨日は、Mashup Awards 10 の 東北予選がFab蔵で開催されました。
事前の登録では、6作品の応募とお聞きしておりましたが、最終的には、
ピッチコンテストで発表されたのは3作品でした。


18時過ぎに主催者がFab蔵に到着し、
19時からマッシュアップアワード東北予選が始まりました。

最優秀作品が東北代表として、11/8(日)のSecond Stageへ進出します。
先ず、主催者からMA10の概要が説明されます。


5分間のプレゼンを聞いた、参加者の投票で、得票数の1位の作品が選出される
ことになりました。
審査基準は、アイデア、完成度、デザインの3点です。
Fab蔵のメンバー3人も審査員として参加させていただきました。


1作品目は、はるばる岩手から参加してくれた中学生 小田君。
タイトルは、スライドでボケて!Almighty(オールマイティ)  
あのボケてにスライドシェアを組み合わせて何か作ってみたい!と思って
とにかく作ってみたとの事でした。


続いては、地元のハッカーから個人とチームでバスに関する2作品。
プログラミングを始めたのは、約1年前で、学生に混じってハッカソンにも
足を運んで、スキルを磨いている40代 徳納さん。
バス停留所検索 全国版
http://static.tokunology.net/japan-bus/


バス停に行こう by CODE for AIZU

http://www.data4citizen.jp/app/developer/app/YDIGgUObmB/html/index.html


主催者は写真を取りながら、リアルタイムにツイートしながら、
発表の審査にも余念がなく、発表後の質疑応答でも、作品がFinal Stageに
向けてより良くなる様なフィードバックをされていました。


東北代表に選ばれたのは、小田君のスライドでボケて!Almighty(オールマイティ)  
に決まりました。



先月、今月と2回に渡り、Mashup Awardsさんのイベントの会場として
使っていただきましたが、運営やフィードバックなど参加者された方は、
アイデアをブラッシュアップするいい機会になったのではないかと思います。

今回、東北代表の座を勝ち取った小田君は、コンテスト開始の4時間以上前に
Fab蔵に到着して、ピッチコンテストに備えていました。

折角なので、開場までの時間に3Dプリターやレーザーカッターなどを見学して貰い、
その後は、場所だけ提供しさせていただきました。

待ち時間中もプログラミングが楽しくて仕方がないと、コードを書き続けていました。


質疑応答のフィードバックを活かして、Final Stage に向けてスライドでボケて!Almighty(オールマイティ)  がブラッシュアップされる事を期待しています。

また、年内にFab蔵でハッカソンを開催する企画も持ち上がっていますので、
決定次第告知させていただきます。


さくっと「あかべこキーホルダー」作ったよ〜

金曜日, 10月 24, 2014 By

可愛いキャラならなんでも好き。ネタ担当の穂積です。
今回は手軽に作れるキーホルダーの紹介。
シンプル過ぎて記事も短い。手抜きじゃないよ!(白目)
8bit感が良い感じ。

設計図もシンプル
赤はカット、黒は彫刻。

自立もしちゃう、全長約3.5cm。

レーザーカッターで切って、接着剤で付けただけ。
首も揺れる(手動)
早ければカットと組み立ても含めて30分くらいで出来そう。

レーザーカッターのワークショップ参加時、時間が余ったら作っちゃいましょう。
もちろん参加済みの方も、自分の思い描いた設計図を持って、Fab蔵にゴ〜!なのです!

木曜日, 10月 23, 2014

今週の小ネタ vol.5

木曜日, 10月 23, 2014 By

こんにちは 島影です。
今週も小ネタの時間がやってまいりました。

今回は、レーザーカッターでの立体物作成方法について、いくつかご紹介させて頂きたいと思います。

◆組み合わせる
カットしたものを組み合わせ、立体物を作成します。
箱のような物や、スマートフォン置きなどがこのタイプで作成します。
箱タイプについては、Boxmakerというブラウザ上で箱を作成できるツールを使用しました。


◆重ねる
カットした物を層の用に重ね、接着剤やネジなどで固定します。
組み合わせのように、立体物を作成するための特殊な構造は必要ありません。
下のような枠だけの物を作成する場合は、素材の無駄な部分が多く出てしまうのが欠点です。


◆カーフベンディング&渦巻きカット
素材に細かい切れ込みを入れる事により素材を曲げます。
ものにもよりますが、急に曲げると割れてしまうことがあるので注意です。
左側の様に渦巻き状にカットし、固定する何かを下に置くか、クセをつける事で立体を表現することができます。


◆曲げる
専用の加工器具を使用し、アクリルを熱で曲げます。
曲がる温度まで上がるのに少し時間はかかりますが、予想以上に綺麗に曲がります。
さすが専用の加工器具です。

このように箱を作ることもできます。
展開図を作成すれば、組み合わせで作成したようなものも作成できます。



他にも彫刻の仕方によっては立体的に彫刻することもできます。
そちらはまたの機会にお伝えできればと思います。

それではまた来週お伝えさせて頂きます。

水曜日, 10月 15, 2014

今週の小ネタ vol.4

水曜日, 10月 15, 2014 By

こんにちは 小ネタ担当の島影です。

今回はレーザーカッターの裏側問題に関する小ネタになります。

レーザーカッターは下に何も置かずにハニカムボードに直置きした状態でカットしますと、レーザーの跳ね返りやカットの際に発生するヤニなどが付いて汚くなってしまいます。
アクリルは購入時に保護シートがついているので良いですが、MDFについてはヤニが出やすい上に保護シートがついていないので、場合によりますが結構汚れます。

そこでガムテープ(布タイプ)を使用します。
紙タイプでもできるのですが、はがした際に紙部分が残る事があるため、布タイプをお勧めします。

通常のカットを行った場合がこちらです。
裏の状態はカットの間隔やレーザーの強さによって異なりますが、今回はわかりやすいように少し強め、かつ間隔を狭くして作成しています。


これをカットする素材の裏側に貼ります。
カットがガムテープの中に収まるようにしましょう。
また、素材とテープの間に空気が入るなどして隙間ができると失敗することがありますのでご注意下さい。

この状態でカットを行います。
左がガムテープを貼ったもの、右が貼っていないものになります。
この状態ではあまり変化はありません。

左側のテープを剥がしてみました。
ヤニなどはテープについていたので、素材側は奇麗な状態になります。
少し余談ではありますが、渦巻き型にカットしたものはテープを剥がすのが気持ちいいです。

カーフベンディングの場合、カットの細かさによってはテープを剥がすのがとても面倒になります。
小ネタのvol.1のペロテクが使える場合もありますので、試してみるのも良いかと思います。

この裏側問題の解決策として、下に何かを置き素材をハニカムボードから浮かせた状態でカットするという方法もありますが、こちらも一度お試ししてはいかがでしょうか!

火曜日, 10月 14, 2014

自作ハードディスクトレイ

火曜日, 10月 14, 2014 By

枕が変わっても普通に寝れます。穂積です。

自分の自作パソコンは、専用のPCケースなど無く、常にむき出し状態です。
ハードディスクもアルミ棚に直置きだったのですが、今回MDF(木製合板)を使ってハードディスクトレイをレーザーカッターで作ってみたいと思います。
ま、箱作ってそこに入れるのも芸が無いので、どうせなら今まで通りメンテフリー状態を維持しようと考えました。

まずは完成品から。

実にシンプル。
構想+データ作成約5分、カット10分程度。

セット前。
アルミ棚の下には冷却用ファンが設置してあるけど、
HDDが多いと、まばらになって冷却効率が下がっちゃう。

セット後。
トレイの底も開いているので風をさえぎる事も無く、
HDDを斜めにする事で、風が全体に当たるようになった。
一応、縦横どちらでも設置可能。

前にも書いか気もしますが、こういうのは作っている過程が楽しい上に、完成品が出来あがった時の満足感もなかなか良いものです。
皆さんもFab蔵でワークショップに参加して、自由に何かを作る楽しさを体験してみませんか?
この程度なら初めての方でも1時間以内で作れちゃいますよ!
ただしデザインや機能性を追求していくとキリがないので注意が必要ですw

金曜日, 10月 10, 2014

Fab蔵ストラップを作ろう!

金曜日, 10月 10, 2014 By

こんにちは 島影です。

明日から2日間、会津大学にて学園祭が開催されます。
そこにスペースをお借りしまして、3DプリンタやFab蔵で以前作成したものを展示させていただける事になりました。
ありがとうございます。

そこで来て頂いた皆さんに何か持って帰って欲しい!ということで、お土産としてFab蔵ストラップを作成させて頂きました。

こんな感じの物になります。
Fab蔵のロゴの上にストラップやキーホルダーとして使用できるように穴をつけてみました。
これを今回は100個用意したいと思います。

1個ずつ作っていては時間がかかってしまうので、下の画像の用に並べて配置し、複数のストラップを作成してみました。

レーザーカッターにて、MDF(木の合板)に対して彫刻を行っている様子です。
徐々に彫刻がされていきます。

まずは50個完成!
この時点でいくつか失敗してしまったので、数や出力方法を変えてチャレンジです。

そして・・・
100個完成!

角度を変えて、100個完成!
こっちの方がちょっとかっこいい!

お土産が完成しましたので、明日の準備のために会津大学に向かいます。
展示スペースはこんな感じにまとまりました。
いかがでしょうか。

過去に作成した作品や、先ほど作成したお土産も並んでおります。
このお土産はご自由に持っていって下さいね。

このお土産、ボールチェーンを付けてキーホルダーとしてお渡ししたかったのですが・・・。
ごめんなさい!
間に合いませんでした。
これを持参してFab蔵に来て頂ければ付けさせて頂きますので、お越しの際は是非お持ち下さい!

それ以外にも、これを持ってワークショップに参加されたり、自由開放の時に来ると良い事があるかも!?
ということで、学園祭に来て頂いて、Fab蔵ストラップを持ち帰って下さい!


なお、Fab蔵までお越しの際は以下の記事をご参照ください。
※会津大学までの道ではないのでご注意ください。

Fab蔵までの道案内