日曜日, 7月 26, 2015
フォクすけ君アクリルオブジェ!
大した事をやる訳でもないのにパソコンは無駄に高スペック。どうも、ネタ担当の穂積です。
土曜日の昼下がり、Fab蔵へ
これらを大変気に入って頂き、その流れで
まずは素材をサイトから探してダウンロードします。今回は瀧田さんのリクエストでフォクすけ君を使用しました。画像形式は基本的になんでもokです。どうせデータ変換するのはイラストレーター任せなのでw 複雑で多色でなければ、割と簡単にレーザーカッター用のデータが作れます。細かったり、凝ったりすると時間かかりますが!
尻尾部分はグラデーション彫刻の為にグレースケール色です。
顔の部分が真っ二つに分かれるように切断線が入っていますが、アクリル切断後に抜き取る際、勢いで細い線が折れないように小分けにしました。こういった配慮を忘れると、後で悲劇に見舞われます(戒め)。
落として見失ったらアウトですw
データさえあれば、レーザーカッターで綺麗に切り出しして、それらを組み立てるだけなので簡単ですね!(細い作業除く)
さぁ、そこのあなたも是非!!
おまけ
瀧田さんから直々にピンバッチとネックストラップ貰いました!ステッカーも可愛い!
金曜日, 7月 24, 2015
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(5)
Makeblockの後は、今回の一番訪問したかったHAXに行ってきた。まず、はじめにHAXのCEOであるCyril Ebersweilerから、HAXの仕組みについて解説してもらった。Cryilは、日本在住経験もあり、日本にも何度も足を運んでいる日本通だ。
HAXは、今最もいけているハードウェアインキュベーションだ。HAXでは、36件のプロジェクトが立ち上がり、Kickstarterのファンディングで平均で3000万円のファンディングに成功している。ネットの世界でいうY Combinatorのポジションにいるハードウェアインキュベーションだといえる。
深センでの1週間の経験は、シリコンバレーでの1ヶ月の経験にも匹敵するといわれている。これは日本でも同様で、深センでの1週間の経験は、日本の1ヶ月の経験に匹敵する。つまり、深センで作業をするだけで、4倍速という圧倒的なスピードを手にいれる事ができる。
HAXでは3ヶ月でハードウェアをローンチすることが目標とされ、ハードウェアのプロトタイプが日常的におこなわれている。なんといっても驚いたのが、プロジェクト参加者の机が50個近くあるのだが、その机の横には、メタルステンシルが山済みにされていたことだ。ここでは、プロトタイプは日常の作業であった、いかにプロダクトアウトできるかで、日夜競いあっている。
HAXでは、日常的にPCB Service + メタルステンシル + リフロー機で基板の試作がおこなわれている。PCB Serviceで基板を起こすのが3日、リフローで部品実装するのが1時間、3日+αで1回の試作が完了する。これだけ早く試作できれば、失敗を見つけ、改善ポイントを発見し、時としてはPivotできる。ここにいれば、週に2回失敗でき、月に8回失敗でき、3ヶ月で24回失敗できる。まさに、これだけ失敗できれば失敗は成功の糧とできるわけだ。
もちろん、基板でもこれだけ早いが筐体やケースに関しても3D Printerや、近隣の工場との連携で圧倒的な速さを実現している。
HAXの最近の成功事例として、 電子回路が印刷できる3D PrinterであるVolteraがある。Volteraはアイディアから製品化まで3ヶ月という短期間でおこない、Kickstarterで5000万円を超えるファンディングに成功している。Volteraはカナダベースのチームで、基板をPCB Serviceで頼むとカナダに届くまで2週間かかるから、このプロダクトを考えたそうだ。まさに、深セン以外のMakersの救世主となるハードウェアである。
このように、HAXでは、世界中からハードウェアスタートアップが集まり、深センの競争優位性を元に、ハードウェアにチャレンジするハードウェアスタートアップが集結しつつある。
最後にHAX支援のプロジェクトのKickstarter TOP7を掲載しておく。
CHIP $2,071,927
9ドルの開発ボード。実に2億円を超えるファンディングに成功。
Prynt $1,576,011
スマフォ用インスタントプリンタ
Hex $563,721
小型Quadcopter
Voltera $502,310
電子回路が印刷できる3D Printer
mBot $285,463
MakeBlockにより作られたロボットカー
mDrawBot $193,937
MakeBlockにより作られた描画ロボット
MakeBlock $185,576
MakeBlock本体
HAXでは、ユニコーンの出現を深センで待ち構えている。
その(6)へ続く
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(4)
HAXは、今最もいけているハードウェアインキュベーションだ。HAXでは、36件のプロジェクトが立ち上がり、Kickstarterのファンディングで平均で3000万円のファンディングに成功している。ネットの世界でいうY Combinatorのポジションにいるハードウェアインキュベーションだといえる。
図) HAX CEO Cyril Ebersweiler
深センでの1週間の経験は、シリコンバレーでの1ヶ月の経験にも匹敵するといわれている。これは日本でも同様で、深センでの1週間の経験は、日本の1ヶ月の経験に匹敵する。つまり、深センで作業をするだけで、4倍速という圧倒的なスピードを手にいれる事ができる。
図) 深センでの1週間の経験 = シリコンバレーでの1ヶ月の経験
図) HAXの作業机
図) 中は撮影禁止だったのでイメージ図
もちろん、基板でもこれだけ早いが筐体やケースに関しても3D Printerや、近隣の工場との連携で圧倒的な速さを実現している。
HAXの最近の成功事例として、 電子回路が印刷できる3D PrinterであるVolteraがある。Volteraはアイディアから製品化まで3ヶ月という短期間でおこない、Kickstarterで5000万円を超えるファンディングに成功している。Volteraはカナダベースのチームで、基板をPCB Serviceで頼むとカナダに届くまで2週間かかるから、このプロダクトを考えたそうだ。まさに、深セン以外のMakersの救世主となるハードウェアである。
図) 3ヶ月で進化したプロトタイプ
最後にHAX支援のプロジェクトのKickstarter TOP7を掲載しておく。
CHIP $2,071,927
9ドルの開発ボード。実に2億円を超えるファンディングに成功。
Prynt $1,576,011
スマフォ用インスタントプリンタ
Hex $563,721
小型Quadcopter
Voltera $502,310
電子回路が印刷できる3D Printer
mBot $285,463
MakeBlockにより作られたロボットカー
mDrawBot $193,937
MakeBlockにより作られた描画ロボット
MakeBlock $185,576
MakeBlock本体
HAXでは、ユニコーンの出現を深センで待ち構えている。
その(6)へ続く
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(4)
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(4)
SeeedStudioの次に向かったのがMakeblockのオフィスである。Makeblockは、Kickstarterで見かけて以来、気になってしょうがない存在だった。高須さんのおかげで、Makeblockの実物とさらに、オフィスまでも見学できることとなった。
冒頭、MakeblockのCEO Jasen WangがMakeblockの解説をしてくれた。Makeblockは最近できた会社なのだが、すでに80人も従業員がいるそうだ。凄まじい成長スピードだ。
こちらが、抽象化されたハードウェアモジュールの一覧である。すべての部品はアルミで作られており、これで十分な強度を確保している。また、色合いがおしゃれで、作ったもののおしゃれなできばいとなる。
Makeblockが優れている点として、Makeblockで試作されたハードウェアで、Kickstarterにプロジェクトを立ち上げファンディングに成功している点にある。
抽象化ハードウェアは、SeeedStudioの図でいうプロトタイプ向けのツールになるのだが、Makeblockは、プロトタイプ向けのツールで、インディプロダクトまでのアプローチが可能な画期的なツールになっている。
Makeblockのコンポーネントでハードを短期間でプロトタイプし、組み立てに時間がかかかるパーツ部分のみ専用ハードウェアとして、アルミの板や棒を加工し、機能は同じだが、組み立て時間と組み立て難易度を落とした状態で、Kickstarterに応募する形をとっている。
HAXのプロジェクトでKickstarterでの資金額のTop7に、MakeBlock 本体と、MakeBlock で作られたハードであるmBot とmDrawBotがランクインしている。
HAXの資金調達 TOP7
Makeblockは、抽象化ハードウェアの新しい可能性を示していると同時に、誰もがやる気さえあれば、オリジナルハードウェアを自作し、インディプロダクションに挑戦できる道筋を示したといえる。
そして、これらのアプローチを全面に支援しているのがHAXである。
図) Makeblockオフィス
冒頭、MakeblockのCEO Jasen WangがMakeblockの解説をしてくれた。Makeblockは最近できた会社なのだが、すでに80人も従業員がいるそうだ。凄まじい成長スピードだ。
図) CEOのJasen Wang
こちらが、抽象化されたハードウェアモジュールの一覧である。すべての部品はアルミで作られており、これで十分な強度を確保している。また、色合いがおしゃれで、作ったもののおしゃれなできばいとなる。
図) Makeblockの部品群
Makeblockが優れている点として、Makeblockで試作されたハードウェアで、Kickstarterにプロジェクトを立ち上げファンディングに成功している点にある。
ハードウェアの数 | 規模 | 組織 |
---|---|---|
10K+ | マスプロダクション | Hardware Corporation |
1000 | インディプロダクション | Hardware Startup |
1 | エンジニアサンプル | ベテランMaker |
0.1 | プロトタイプ | Maker |
0 | アイディア | 夢追い人 |
抽象化ハードウェアは、SeeedStudioの図でいうプロトタイプ向けのツールになるのだが、Makeblockは、プロトタイプ向けのツールで、インディプロダクトまでのアプローチが可能な画期的なツールになっている。
図) プロトタイピングされたハード
図) プロトタイピングされたハード
図) プロトタイピングされたハード
HAXのプロジェクトでKickstarterでの資金額のTop7に、MakeBlock 本体と、MakeBlock で作られたハードであるmBot とmDrawBotがランクインしている。
HAXの資金調達 TOP7
- CHIP $2,071,927
- Prynt $1,576,011
- Hex $563,721
- Voltera $502,310
- mBot $285,463 (MakeBlockにより作られたロボットカー)
- mDrawBot $193,937 (MakeBlockにより作られた描画ロボット)
- MakeBlock $185,576 (MakeBlock本体)
図) mDrawBot
図) mBot
Makeblockは、抽象化ハードウェアの新しい可能性を示していると同時に、誰もがやる気さえあれば、オリジナルハードウェアを自作し、インディプロダクションに挑戦できる道筋を示したといえる。
そして、これらのアプローチを全面に支援しているのがHAXである。
木曜日, 7月 23, 2015
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(3)
今回深セン訪問のもう1つの目的が、ニコ技主催の深セン工場見学ツアーへの参加だ。最初の訪問先は、様々な新しい試みに挑戦しているSeeedStudioだ。Maker Faireの会場内(ソフトウェアパーク内)に、SeeedStudioのオフィスがあるので、そこに集合してツアーがスタートした。
SeeedStudioのオフィスには、いろいろなビジョンが描かれている。その中でも、誰もが前で立ち止まりのがこの写真である。SeeedStudioでは、様々な規模のハードウェア開発を支援し、サラリーマンをしながら電子回路さえWebでおくれば、自分のハードウェアを製造し、さらに販売することができる仕組みの構築までもおこなっている。SeeedStudioは、アプリの世界のAppStoreで起きたことを、今まさにハードウェアの世界で起こそうとしている。
ハードウェアの数 | 規模 | 組織 |
---|---|---|
10K+ | マスプロダクション | Hardware Corporation |
1000 | インディプロダクション | Hardware Startup |
1 | Engineer Sample | ベテランMaker |
0.1 | プロトタイプ | Maker |
0 | Idea | 夢追い人 |
SeeedStudio の従業員は、昨年には100人を突破し、たった1年で300人までに増員している。それほど勢いがあり、世界規模でMakerの支持を集めているベンチャーだといえる。
図) SeeedStudioのオフィス(ソフトウェアパーク)
SeeedStudio のEric Panからニコ技主催の深セン工場見学ツアー説明の後、ニコ技の高須さんのガイドの元、SeeedStudio の工場見学ツアーが始まった。
今回のニコ技 深セン工場見学ツアーでは、バスも用意していただき、SeeedStudio の工場へと向かう。SeeedStudio は、営業機能はソフトウェアパークにあり、工場は別の場所に位置している。
バスで、30分ぐらいで、SeeedStudio の工場へと到着する。工場といっても、中では電子回路のメンテナンスやWikiの更新や、受注処理等をおこなうエンジニアも常駐している。
SeeedStudioは、基板の製造サービスとして、FusionPCBというサービスを展開している。まずは、先にPCBサービスについて解説する。PCB Serviceとは、電子回路から基板を製造するサービスである。SeeedStudioの図でいえば、MakerやベテランMakerなどが必要とするサービスになる。
ハードウェアの数
|
規模
|
組織
|
---|---|---|
10K+
|
マスプロダクション
|
Hardware Corporation
|
1000
|
インディプロダクション
|
Hardware Startup
|
1
|
Engineer Sample
|
ベテランMaker
|
0.1
|
プロトタイプ
|
Maker
|
0
|
Idea
|
夢追い人
|
深センでのメジャーなPCB Serviceとして、SeeedStudioや、Elecrow、PCBWayなどが存在している。下記の表が各社の価格帯と製造日数になっている。通常料金では、各社$10近辺になっており、非常に安く早く深センでは基板製造が可能になっている。仮に同じ基板を日本で製造する場合は、5万円〜10万円程度の価格になる。
PCB Service (50mmx50mm) |
通常料金 (10枚) |
特急料金 (10枚) |
---|---|---|
SeeedStudio | $9.0 (3日) |
$199 (2日) |
Elecrow | $9.9 (4日〜7日) |
$69.9 (2日) |
PCBWay | $12.0 (2日〜3日) |
$59 (24時間以内) |
深センの優位性は、製造した基板を現地ピックアップできる点にある。今回、SeeedStudioに訪問した際に、発注していた基板を現地でPickUpしてみた。SeeedStudioのFusionPCBを利用すれば、深セン在住なら、3日で基板を手にいれる事ができる。
図) 現地ピックアップした箱
表)最近の基板発注の郵送にかかる時間(Fab蔵発注履歴より)
PCB Service | 宅配業者名 | 発送日(深セン) | 到着日(会津) | 日数 |
---|---|---|---|---|
Elecrow | Shenzhen DHL | 7/10 19:10 | 7/14 9:14 | 4日 |
Elecrow | Fedex | 7/14 10:15 | 7/21 12:50 | 7日 |
Elecrow | Fedex | 6/29 17:54 | 7/3 10:35 | 5日 |
PCBWay | Shenzhen DHL | 6/29 19:15 | 7/1 10:15 | 3日 |
Elecrow | Fedex | 6/26 22:49 | 7/2 10:33 | 5日 |
DFRobot(上海) | DHL | 6/15 17:49 | 6/17 10:01 | 3日 |
Elecrow | Fedex | 6/4 20:33 | 6/10 12:13 | 6日 |
Elecrow | Fedex | 6/1 20:49 | 6/6 13:40 | 5日 |
表) PCB Service業者が表示している目安の郵送日数
宅急便 | Shenzhen DHL | DHL | Fedex | EMS |
---|---|---|---|---|
Elecrow | 2-3日 (日本向けには4日の場合も) |
3-5日 | 4-7日 | - |
DFRobot | 提供なし | 3-5日 | 提供なし | - |
SeeedStudioでは、PCB Serviceと同様に実装サービス(PCBA Prototype)も展開している。実装サービスは、基板製造とは違い、物理的な部品を実装するため、部品リストの作成や、部品の郵送や購入依頼など、いろいろな手続きが必要になる。
SeeedStudioのPCBA Prototypeでは、Open Parts Library(OPL)を定義し、よく使う部品を常時在庫しておくことで、部品の購入や発送などの手続きや調整などをおこなわずに、基板への部品実装が可能になっている。
OPLにより、電子回路だけWeb経由で送ってしまえば、あとは、部品実装された状態で、自分の基板が手元に届くことになる。OPLでは常に在庫を保持しているので、基板の製造から部品実装までにかかる時間は10日程度になっている。開発者は、電子回路のデータさえSeeedStudioにおくれば、あとは実際の部品実装された基板を手元に届けてくれる。
図) OPLのリスト
図) SeeedStudioの工場に在庫しているOPL部品
図) PCB Prototypeで開発したFaBo Brick
表)実装費と部品代
部品 | 価格 | 実装費 | 個数 |
---|---|---|---|
コンデンサ (100nf) |
$0.008 (0.992円) |
$0.1 (12.4円) |
2個 |
抵抗 (4.7K) |
$0.003 (0.372円) |
$0.1 (12.4円) |
2個 |
センサ (ADXL345) |
$1.3 161.2円) |
$0.2 (24.8円) |
1個 |
表)実装費合計
部品代合計 | 実装費合計 |
---|---|
$1.332 (163.928円) | $0.6 (74.4円) |
抵抗、コンデンサ等の単純な部品 $0.1、IC等 $0.2の実装費となっている。簡単なBrickを1つ作る場合(部品5点)は、$0.6(74.4円)ぐらいの実装費となる。
これらのOPLで作られる基板の実装、手作業でおこなわれている。作業員のおばちゃん達は、3D Printerを使いこなし、半田付けもおこない、必要な時にはDesktopチップマウンタも用いる。まさに少量多品種生産の現場は、"フルスタックおばちゃん"が支えている。
図) 3D PrinterからDesktop チップマウンタまで使いこなす
フルスタックおばちゃん
フルスタックおばちゃん
図) 部品実装をするフルスタックおばちゃん
図) SM-482
図)SM-482の中の様子
一緒にツアーの参加していたオランダの大学院生が、面白いハードをもっていたので、これどこのキットって聞いたら、「これ自分で開発して、SeeedStudioで製造して販売してるんだぜ」と見せてくれた。彼は、普通に大学生をやりながら、自作したハードウェアを世界に向けて販売している。
ハードウェアの数
|
規模
|
組織
|
---|---|---|
10K+
|
マスプロダクション
|
Hardware Corporation
|
1000
|
インディプロダクション
|
Hardware Startup
|
1
|
Engineer Sample
|
ベテランMaker
|
0.1
|
プロトタイプ
|
Maker
|
0
|
Idea
|
夢追い人
|
こういったサービスは、SeeedStudioのPropagateというサービスで使うことが可能である。Kickstarterで、プロジェクトを立ち上げ、いざ量産というときに、使えるサービスになる。
SeeedStudioでは、1個のプロトタイプから、Kickstarter等での1000個の製造までをもカバーしている。特記すべきは、大学生やサラリーマンをやりながら、ハードウェアの製造にチャレンジできる仕組みを構築しつつある点だ。これこそが、誰もがハードウェアにチャレンジできるMakers Movementの原点だといえる。
その(4)へ続く
SeeedStudioでは、1個のプロトタイプから、Kickstarter等での1000個の製造までをもカバーしている。特記すべきは、大学生やサラリーマンをやりながら、ハードウェアの製造にチャレンジできる仕組みを構築しつつある点だ。これこそが、誰もがハードウェアにチャレンジできるMakers Movementの原点だといえる。
その(4)へ続く
水曜日, 7月 22, 2015
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(2)
今回の深セン訪問の目的の1つは、Maker Faire深センの見学だった。
Maker Faire 深セン 2015では、今年で3回目の開催で、280のブースが出展されていた。主催者発表で、19万3600人(昨年は3万人)の来場者数だったそうだ。
今年は南山区のソフトウェアパークが会場となり、地方政府も協力もし、街をあげてのMaker Faireという雰囲気だった。
屋外の会場は、炎天下の中、テントの中に展示ブースが立ち並んでいた。展示物は、主に開発基板や、3D Printer、そして抽象化ハードウェアや教育ハードウェアの展示が多く、Bay AreaのMaker Faireの電子部門がメインの展示といった感じだった。
屋内では、今の中国を牽引するEric PanをはじめとするMakers陣営の講演などが行われていた。
3D Printerは、日本では馴染みがないブランドの3D Printerが展示されていた。どのプリンターもリーズナブルな価格帯で、ほとんどが、FDM式の3D Printerだった。
Freeshaper(Sunmile)
Enistart(Shining3D)
Idear Printer(PyneTech)
MakerPI(Soongon)
Idea Werk(Weistek)
Ditto Pro(Tinkerline Studio)
Polyes Q1(Future Make)
開発基板に関しては、中国の全域から開発会社が集まってきていた。SeeedStudioやDFRobotをはじめ、中国を代表するオープンソースハードウェア陣営がブースを開設していた。開発基板に関しては、SlideShareにまとめをあげている。
抽象化ハードウェアでは、 MakeBlockを筆頭に、ArduinoのBricksやShiled群や、ブロック型の抽象化ハードウェアが展示されていた。
MakeBlock
YoungMaker
Microduino Studio
DFRobot
Brick R
特に、HAXのブースには、多くの人が集まり、そのユニークなハードウェアに注目があつまっていた。HAXブースでは、最近のKickstarterのFundingの成功事例が紹介され、最近では2億円を突破するファンディングに成功していたり、MakeBlockという抽象化ハードウェアを用いたファンディングの成功事例が相次いでいた。
HAXの最近のファンディング成功事例
中央の会場では、ロボット競技が開催され、連日人だかりができていた。ロボットの展示は少なかったが、ロボット人気は中国では健在のようだった。
その(3)へ続く
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(3)
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(1)
Maker Faire 深セン 2015では、今年で3回目の開催で、280のブースが出展されていた。主催者発表で、19万3600人(昨年は3万人)の来場者数だったそうだ。
今年は南山区のソフトウェアパークが会場となり、地方政府も協力もし、街をあげてのMaker Faireという雰囲気だった。
屋外の会場は、炎天下の中、テントの中に展示ブースが立ち並んでいた。展示物は、主に開発基板や、3D Printer、そして抽象化ハードウェアや教育ハードウェアの展示が多く、Bay AreaのMaker Faireの電子部門がメインの展示といった感じだった。
屋内では、今の中国を牽引するEric PanをはじめとするMakers陣営の講演などが行われていた。
3D Printerは、日本では馴染みがないブランドの3D Printerが展示されていた。どのプリンターもリーズナブルな価格帯で、ほとんどが、FDM式の3D Printerだった。
Freeshaper(Sunmile)
Enistart(Shining3D)
Idear Printer(PyneTech)
MakerPI(Soongon)
Ditto Pro(Tinkerline Studio)
開発基板に関しては、中国の全域から開発会社が集まってきていた。SeeedStudioやDFRobotをはじめ、中国を代表するオープンソースハードウェア陣営がブースを開設していた。開発基板に関しては、SlideShareにまとめをあげている。
Shenzhen2015 from Akira Sasaki
MakeBlock
YoungMaker
Microduino Studio
DFRobot
Brick R
HAXの最近のファンディング成功事例
- CHIP $2,071,927
- Prynt $1,576,011
- Hex $563,721
- Voltera $502,310
- mBot $285,463
- mDrawBot $193,937
- MakeBlock $185,576
中央の会場では、ロボット競技が開催され、連日人だかりができていた。ロボットの展示は少なかったが、ロボット人気は中国では健在のようだった。
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(3)
イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(1)