金曜日, 7月 24, 2015

イノベーションの中心点は、シリコンバレーから深センへ その(4)

金曜日, 7月 24, 2015 By

SeeedStudioの次に向かったのがMakeblockのオフィスである。Makeblockは、Kickstarterで見かけて以来、気になってしょうがない存在だった。高須さんのおかげで、Makeblockの実物とさらに、オフィスまでも見学できることとなった。

図) Makeblockオフィス

冒頭、MakeblockのCEO Jasen WangがMakeblockの解説をしてくれた。Makeblockは最近できた会社なのだが、すでに80人も従業員がいるそうだ。凄まじい成長スピードだ。

図) CEOのJasen Wang

Makeblockは抽象化ハードウェアであり、抽象化された部品を組み立てることで、新しいハードウェアを作り出す。レゴのMindStormにも近い形になるが、Makeblockは、その強度と自由度と、試作後の商品化加工が可能になる。

こちらが、抽象化されたハードウェアモジュールの一覧である。すべての部品はアルミで作られており、これで十分な強度を確保している。また、色合いがおしゃれで、作ったもののおしゃれなできばいとなる。

図) Makeblockの部品群

Makeblockが優れている点として、Makeblockで試作されたハードウェアで、Kickstarterにプロジェクトを立ち上げファンディングに成功している点にある。

ハードウェアの数規模組織
10K+マスプロダクションHardware Corporation
1000インディプロダクションHardware Startup
1エンジニアサンプルベテランMaker
0.1プロトタイプMaker
0アイディア夢追い人

抽象化ハードウェアは、SeeedStudioの図でいうプロトタイプ向けのツールになるのだが、Makeblockは、プロトタイプ向けのツールで、インディプロダクトまでのアプローチが可能な画期的なツールになっている。

図) プロトタイピングされたハード

図) プロトタイピングされたハード

図) プロトタイピングされたハード

Makeblockのコンポーネントでハードを短期間でプロトタイプし、組み立てに時間がかかかるパーツ部分のみ専用ハードウェアとして、アルミの板や棒を加工し、機能は同じだが、組み立て時間と組み立て難易度を落とした状態で、Kickstarterに応募する形をとっている。

HAXのプロジェクトでKickstarterでの資金額のTop7に、MakeBlock 本体と、MakeBlock で作られたハードであるmBot mDrawBotがランクインしている。

HAXの資金調達 TOP7


  • Hex $563,721
  • mBot $285,463 (MakeBlockにより作られたロボットカー)
  • mDrawBot $193,937 (MakeBlockにより作られた描画ロボット)

図) mDrawBot

図) mBot

Makeblockは、抽象化ハードウェアの新しい可能性を示していると同時に、誰もがやる気さえあれば、オリジナルハードウェアを自作し、インディプロダクションに挑戦できる道筋を示したといえる。

そして、これらのアプローチを全面に支援しているのがHAXである。

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